種鶏と親鶏
種鶏とは
種鶏は、ブロイラーの飼育日数の9倍にあたる450日以上の育成日数をかけています。
一般的に肉の旨味は飼育期間が長いほど増すといわれており、種鶏は鶏本来のうまみと歯ごたえが味わえるのです。
又日本国内におけるブロイラーの飼育羽数は年間6億5千万羽に対し種鶏は500万羽と非常に希少な鶏です。
※ブロイラー(肉用鶏)は種鶏が産む卵から孵った雛を約50日飼育した鶏です。
そんな九州で愛されている「種鶏」とは
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- 特徴1「弾力のある肉質」
- 種鶏の飼育日数は一般的なブロイラーの9倍と長く、450日ほど。運動する期間がかなり長いため、筋肉が発達し、肉質に弾力が生まれます。固すぎず柔らかすぎない、歯応えのある独特の食感が楽しめます。
500万羽のうち、約40%が南薩食鳥株式会社で取り扱っています。1つの工場での取り扱いは、日本NO.1
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- 特徴2「安全で健康的」
- 種鶏は健康な卵を産むための鶏のため、常に健康管理が行き届いた安全な鶏です。また、肝機能や血圧・コレステロール値に有効とされる「タウリン」や、抗酸化作用が期待される「カルノシン」がブロイラーより比較的多く含まれています。さらに、種鶏の脂は融点(溶け出す温度)が低く、人の体温とほぼ同じ36℃で溶け出すため排出されるのも早く、体内に残りません。種鶏は体に優しくヘルシーなのです。※表
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- 特徴3「旨みたっぷり」
- 鶏肉の旨味を生成するには、ある程度の長い期間飼育する必要があります。通常ブロイラーは、大きく育てば旨味など関係なく出荷されますが、種鶏は一番健康な時の卵を産む鶏のため、長い期間飼育されます。だから、種鶏は旨味が増す。それを裏付けるデータとして、旨味成分である「イノシン酸」や「グルタミン酸」がブロイラーよりも多く含まれている結果も出ています。
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- 遊離アミノ酸分析データ
- 種鶏は、旨味成分である「イノシン酸」と「グルタミン酸」を多く含み、肝機能や血圧・コレステロール値に有効だとされる「タウリン」、さらに抗酸化作用が期待される「カルノシン」が若鶏より比較的多く含まれている。
「種鶏」を使った代表料理
九州では圧倒的に種鶏の消費が多く、各地域で様々な料理となって食べられています。
北部の福岡や佐賀、大分あたりでは、年末になるとお節用に「がめ煮」を作ることが多く、一方で九州南部は生食の文化が強い。
特に鹿児島では「とり刺」や「たたき」が多く食べられています。また、宮崎を中心に「炭火焼」や「もも焼き」にも使われています。
鶏本来の旨味と歯応えを味わえる種鶏は、需要が高く人気なのです。
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- 水炊き
- 丸鶏をさばいてぶつ切りにし、水から炊いていく博多を代表する郷土料理。今や日本全国で食べられている。鶏肉とキャベツなどの野菜を使い、主にポン酢で食べる。
- がめ煮(筑前煮)
- 正月や祝いの席で作られる福岡の郷土料理。鶏肉とゴボウなどの野菜が入っている。博多弁の「がめくり込む(寄せ集める)が名前の由来と言われている(諸説あり)。
- 炭火焼き
- 炭火に鶏の脂を入れて炎を上げ、その中で、塩をかけた鶏もも肉を一気に燻し焼く。宮崎で古くから続く鶏料理。弾むような食感とジューシーな味に食欲も増幅される。
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- もも焼き
- 鶏を皮ごと大きくブロック状にカットして、豪快に炭火で焼く。脂を炭火に落として一気に燻し焼くのが特徴。ジューシーさと、歯応えのある食感で人気の高い料理。
- チキン南蛮
- 鶏のから揚げを南蛮酢とタルタルソースで味付けした、宮崎発祥の鶏肉料理。元々は賄い料理として出されていたものを、お店で出すようになり全国へ広まった。
- とり刺し・たたき
- 新鮮な地鶏が手に入りやすい鹿児島で、昔から親しまれてきた郷土料理。生ならではの独特の歯応えと、コクのある旨味をしっかりと楽しめる。甘口醤油でいただくのが鹿児島流。